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インプラントとは?従来の治療法との違いやメリット・デメリットを解説

入れ歯やブリッジ療法で満足いかない方は、インプラントがおすすめです。近年ではインプラントの需要が増してきており、入れ歯やブリッジ療法では得られないさまざまな効果が期待できます。インプラントとほかの治療方法では、どのような違いがあるかわからない方も多いでしょう。そこで今回は、インプラント治療の概要やメリットやデメリットについて詳しく解説します。



 

目次


 

インプラントとは?

インプラントと聞けば歯の治療を思い浮かべる方が多いですが、インプラントは歯科治療だけではなく、人間の体内に入れる医療器具全般のことを指します。したがって、ペースメーカーや人工関節もインプラントの一種です。インプラント治療が歯科業界で多いため、インプラントは歯の治療のものだと世間では知られています。


インプラント治療と従来の治療法の違い

もし1本歯を失った場合は、ブリッジ療法を行う場合があります。ブリッジ療法とは、両隣にある健康な歯を削って人工物を被せ、歯のない部分をカバーする方法です。健康な歯と歯を橋のように、人工物を被せることからブリッジと呼ばれています。ブリッジを行うには健康な歯を削る必要があるため、歯が傷みやすくなります。歯が傷むと再度ブリッジを行う必要があるため、健康な歯を傷める原因となります。

ブリッジ治療に変わる方法として、近年よく利用されるのがインプラント療法です。インプラント療法は健康な歯を削る必要がないため、健康な歯を維持したまま治療できるメリットがあります。周りの健康の歯を長期的に維持していくにはインプラント療法が必須であり、近年注目されている療法のひとつです。


インプラントのメリット

インプラントを行うことでさまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるか4つご紹介します。


周囲の健康の歯への影響がない

健康な歯を削らずに治療したい方も多いのではないでしょうか。インプラントは、ブリッジ療法のように健康な歯を削る必要がありません。インプラント治療は歯を長期的に保持できるため、健康な歯を削りたくない方におすすめです。


自分の歯と同様に噛むことができる

インプラントは自分の歯のように咀嚼できるメリットがあります。入れ歯やブリッジ療法ではかみ合わせが難しかったり、自分の歯のように扱えなかったりします。インプラントは一つひとつ人工歯を形成し、健康な歯と同じ感覚でかみ合わせができるため食事が楽しくなります。


審美性が高く自分の歯と同様の見た目になる

インプラントは審美性が高いです。ブリッジや入れ歯を付けると金具が見えたり自然な歯に見えなかったりしますが、インプラントはきれいな人工歯であるため、自然の歯と見た目が変わりません。通常の歯よりもきれいな印象を与えることもあり、審美性についても問題ないでしょう。自然な歯に見えるため、会話する際も自信をもって口を開けられます。


あごの骨が痩せるのを防げる

インプラント治療を行うとあごの骨の衰退を防げます。1本歯が欠けると本来あごに伝わるはずの刺激が伝わらなくなり、骨の強度が弱まります。一方インプラント治療を行えば、直接あごの骨に人工歯根を取り付けるため、あごの骨が痩せるのを防げます。インプラント治療は見た目だけでなく、あごの骨を守ることにも役立ちます。


インプラントのデメリット

インプラントにはメリットがある反面、デメリットもいくつかあります。4つのデメリットがあるので確認してください。


治療期間を長くとる必要がある

治療期間が長いのがデメリットとして挙げられます。基本的には、4~6か月の期間インプラント治療を行う必要があり、長期的な予定がある場合は治療しづらい場合もあります。またほかの治療で病院に通っている場合は、インプラント治療を受けられない場合があるので確認が必要です。


治療は保険適用外扱いになるため費用が高額

インプラント治療は基本的には保険適用外の治療になるため、ほかの歯科治療よりも高額になります。歯科医院によっても治療費が異なるため、どのぐらいの治療費がかかるか事前に調べておく必要があります。

ただし、保険適用外ですが医療費控除はできます。医療費控除とは、年間10万円以上の治療費を支払った場合に還付してもらえる制度で、インプラント治療を行う際は医療費控除を行うのが一般的です。


外科手術に伴うリスクがある

インプラント治療は手術のリスクが伴います。手術が必要なため体に負担がかかり、疾患がある方はそもそも治療できない場合があります。また歯茎にメスを入れることで、神経を傷つけてしまう恐れや多くの出血を伴う可能性も0とは言い切れません。手術のリスクを理解し、インプラント治療を行うか判断しましょう。


治療後にメンテナンスが必要

インプラントは人工の歯を付けるため、虫歯になりません。しかし感染症や歯周病のリスクはあるため、定期的に歯科医院で検診を行う必要があります。歯科検診に行くだけでなく、ご自身で歯周病対策をきちんと行わなければいけません。


インプラント治療を受けられない人はいる?

そもそもインプラント治療を受けられない方もいるので、下記の3つに該当する方は注意が必要です。具体的に、どのような方がインプラント治療を受けられないか確認しましょう。


既往歴がある人・全身状態が悪い人

インプラントは手術が必要で体に負担がかかるため、体の状態が悪い方はインプラント治療を受けられない場合があります。手術をする際には麻酔を打ち、歯茎にメスを入れるため、健康状態によっては入れ歯やブリッジ療法を勧められる場合もあります。とくに高齢者や他の医療機関で薬を処方してもらっている方は、事前にインプラント治療を受けられるか確認してください。


成長発育中の子供

小さな子供はインプラントを受けられません。インプラントはあごが丈夫でない方は治療できず、発達段階の小さな子供はインプラント治療には適していません。


金属アレルギーがある人

金属アレルギーの方はインプラントを行えません。チタンやチタン合金を歯茎に埋め込むため、ご自身の金属アレルギーについて相談してからインプラント治療を行いましょう。


まとめ

今回はインプラントの概要やメリット・デメリットについて解説しました。インプラントは従来の治療方法とは異なり、自分の歯のように使用できるのが魅力です。本来の歯のように利用できる反面、治療には保険が適用されなかったり、手術に伴うリスクがあったりします。

まただれでもインプラント治療を行えるのではなく、妊娠中の方や発育中の子ども、全身の状態が悪い方は治療できない場合があります。失ってしまった歯を治療するには入れ歯やブリッジ療法などもあるため、ご自身の状況に応じて適切な治療法を選ぶことが重要です。

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